脂肪と食物繊維

次は「脂肪分の多い食べ物」です。脂肪分の多い食べ物の場合は、「刺激の強い香辛料」とは逆に、胃酸の分泌を低下させる働きがあります。ということは、胃の中に留まっている時間が長くなるということで、その分、胃の負担が大きくなってしまいます。
「疲れているから焼肉でスタミナをつけるか!」と考える人も多いと思います。しかし、焼肉は、疲労度がMAXの状態よりも、体力が少し回復傾向になった頃の方がお勧めなのです。それでこそスタミナをつけるのに役立ちます。
強い疲れを感じる時は、逆にうどん、雑炊など消化のよい食べ物を選んでください。
さて、脂肪分とは全く逆の「食物繊維の多い食べ物」も要注意です。これも脂肪分と同様に体調のよいときにはどんどん積極的に摂りたいものなのですが、食物繊維を多く含む食材というのは、物理的に硬いものが多くなっています。つまり、よく噛んでから飲み込む必要があるわけですが、が疲れているときは、しっかりと噛むのが億劫になって、十分に噛みくだく前に飲みこんでしまいがちになります。これでは胃腸に更に負担がかかってしまのです。
疲れているときの料理に使用するなら、できるだけ小さく切って料理したもの、またはやわらかくなるまで煮た料理などにしましょう。