疲労回復

ここまで「疲れたときに食べてはいけない食べ物」ということで書いてきましたが、最後に疲労回復に役立つ食べ物についても少し触れておきましょう。
即効性の高い一時的な疲労回復の手段ということなら「甘いものを1かけ」でしょう。これは血糖値を急上昇させることで一瞬に限りパワーを出す方法です。疲れた時に甘いものが食べたくなりますが、それは血液中の糖質が減少して体が糖質を要求するからです。特に脳は血液中の糖質(ブドウ糖)をエネルギーにしています。そのため、エネルギーを消費すると、血液中の糖質が減るので疲れたと感じるのです。
少量の糖質、特に吸収の速いブドウ糖を補給すると、一時的に疲労は回復するのです。ただし、体への負担も大きいので、頻繁に使う手段ではありません。
アルコールにも糖質が含まれていますが、前述の通り、胃酸の分泌を増やして胃の粘膜を荒らすのでお勧めできません。
さて、疲労回復したいときは「消化のよい食べ物」がポイントです。もっとも、日頃から栄養バランスのいい食事をしていることの方が、本来はかなり効果があります。すばやく疲労回復したい場合は、できるだけ消化のいい食べ物を食べて、早めに休息をとるというのがベストな方法になるでしょう。